靴の記念日 日本では、3月15日が靴の記念日とされています。 今日、私達は毎日当たり前のように靴を履き、生活を送っています。しかし、靴はもともと欧米の文化で生まれたものであり、かつての日本では草履や草鞋が一般的でした。 では、いつから我々日本人は靴を履いて生活するようになったのでしょうか。 実は、その歴史はそれほど深くなく、日本で靴が用いられるようになったのは、今からおよそ150年前とされています。 江戸時代末期に坂本竜馬が靴を履いて写真に写っているのはご存じの方も多いかもしれません。 おおよそこの頃から、日本人にも靴の存在が知られるようになりましたが、実際に靴を履いていた人はほぼ皆無。 外国人が靴を履いているのを見...15Mar2019日本靴
スペクテイターシューズのお話 元々はスポーツ観戦用の靴として、ホワイトフランネルのパンツに合わせて履かれたことからこの名があり、その後、海外で仕事をする人々、例えば海外特派員などがアフリカやアジアなど暑い地域で履いたことからコレスポンデントシューズとも言われるこの靴。1930年代には欧米で大ブームを巻き起こし様々な人に履かれました。映画で見るマフィア達もその例に漏れず。 この靴、実はとても機能的。つま先やかかと、甲の紐を結ぶ部分は硬い革で足を保護し、歩行時に屈曲する部分には柔らかな鹿革を使っているのです。まさに靴の原型なのではないかというほど歩きやすい靴なのです。 鹿革はスエードではなく、銀面を擦ってヌバックにした正真正銘のバック(buck = 牡鹿)スキン。...11Mar2019スタッフブログ
Oriental goodyear collection 新作紹介【ORIENTAL Goodyear Collection 新作① 】 2019年春夏、オリエンタルのローファーのラスト(木型)をアップデートしました。ボリューム感が特徴で、アメリカ・イギリス靴に通じる王道の形をしたラストで作っています。このラストでコインローファーとタッセルローファーの2モデルを作成しました。 まずご紹介するのは、タッセルローファーのBLACKWELL(ブラックウェル)です。より高級感を感じさせるひと手間である、革のツイストも施したタッセルになっているため、見た目にスマートさを自然に演出できるようになっています。 また、見た目の部分にも一工夫をしています。ノーズの長さを程よくとったことにより、タッセルロ...22Feb2019ORIENTAL日本靴2019SS商品紹介
ブローグシューズのお話し Brogue(ブローグ)とは? ご存知の通り、穴飾りのついた靴、またはその装飾のことです。 様々な本で靴の穴飾りについて触れられた文章を見てきましたが、水はけの良さを重視した狩猟靴から由来、などと言う訳の分からない説明ばかりでした。穴飾りを施したら水はけはかえって悪くなるではないか、と。 正しくは、どうやら、アイルランドやスコットランドで「靴」を意味する言葉に由来し、古くはアイルランドの湿地を歩くのに使われていた靴、アッパー全面に(靴の中に入った水を排出する)穴が開けられた靴が起源ということらしいのです。 それなら合点が行きます。ただ、この穴と、現在の穴飾りとの間に何らかの相関性があるのかはわかりません。1930年代の雑誌に載って...13Feb2019スタッフブログ商品紹介
モンクストラップのお話 モンク(修道僧)が履いている靴がその名の由来ということは有名ですが、実際に見たことはないという方が多いのではないでしょうか。実際に修道僧を見かけたり映画で見たりしても、地面に着きそうな位長い丈の衣装に隠れて見えない事がほとんどですから無理もありません。もちろん、自分の足元をSNSにアップしてくれる修道僧もいませんね(笑) 以前、修道院で実際に拝見したところ、その靴は、外羽根式のモンクストラップとは構造を異にするもので、構造としてはローファーで、甲の部分に調整用のストラップと大きな四角いバックルが付いてる感じでした。 私の個人的なモンクストラップ体験をお話しすると、最初は黒のホーキンス(現在の物とは違い、19...17Jan2019ORIENTAL日本靴スタッフブログ商品紹介
人気のストレートチップのご紹介 2019年がスタートしました。 新たなスタートに足元の身だしなみも手を抜きたくない皆様も多い事と思います。そういった時に活躍してくれるデザインは、フォーマルな印象をあたえるストレートチップではないでしょうか。 今回は2つのインポートブランドのストレートチップをご紹介致します。 まずはイタリアのLOBB`S (ロブス)からブラックとダークブランの2色です。10Jan2019CordwainerLOBB'Sスペイン靴イタリア靴商品紹介
『ミヤギコウギョウ』が今ヨーロッパでアツい! 今年秋、ノルウェー最高の靴のセレクトショップ、Skomaker Dagestadで、ミヤギコウギョウの取り扱いが始まりました。 日本国内における宮城興業の靴ファクトリーとしての実力は間違いなくトップです。国産品のブランドは数多くありますが、グッドイヤーの最高品質ファクトリーは限られます。お値段としてミヤギコウギョウより高価な国産靴はありますが、それらの多くは企画ブランドであり、宮城興業のようなトップクォリティーファクトリーで作られています。 出し縫い(底材と上革をつなぐウェルトというパーツ上を縫われた糸)の細かなピッチと正確無比なところは世界最高と言われる既製靴ブランドと比肩します。木型を自社で自ら製作できることや、それにより既製...20Dec2018日本靴ブランド紹介MIYAGI KOGYO
THE HARVEY ネイビーコードバンUチップGINZA SIX限定で展開中のTHE HARVEY ネイビーコードバン手縫いモカUチップが掲載されました。なお、神宮前本店ではTHE HARVEY SPECIAL FAIRを開催中です。14Dec2018日本靴メディア掲載情報
God is in the detail "God is in the detail" 20世紀モダニズム建築の巨匠、ミース・ファン・デル・ローエが好んだ言葉、「神は細部に宿る」。 良い仕事とは、細部まできちんと手を抜かず、心を込めて行われていること。こだわりや素晴らしい技術は、一見して分かりにくい。何事にも通じる言葉です。 先日、セイジ氏にSeiji McCARTHYの靴つくりで、気を遣っている点など聞いてみました。セイジ氏は、自身の手掛ける靴において、「スマートさ」を重要視しているそうです。それは主に3ポイントが挙げられました。①木型 フィット感と見た目のバランス。フィット感で定評の靴ですが、実は足型通りに木型を削っていないそうです。足に合わせつつも、痛くないように考...29Nov2018SEIJI McCARCHYビスポークお客様の靴フルハンドメイド
手縫いのUチップ スプリットトウ、エプロンフロントダービーと呼ばれる通称Uチップ。このところ、このスタイルの人気が急上昇中との話を多方面から聞きます。 アッパーに表れるU字型の切り替えが特徴ですが、この切り替えは、靴のつくりの源流のひとつであるモカシン製法における必然的であり、そのデザインが現在にまで脈々と続いています。紳士の洋装が確立した1930年代には、Uチップは、ノルウィージャンシューズ呼ばれ、カントリーウェアをはじめとした、スーツではなくジャケット+パンツの組み合わせに合わせられました。1950年代のアメリカでブームが起きました。現在のUチップとは少し異なり、Uキャップとでも呼びたくなるようなデザインでしたが、スーツにUチップを合わせた写真...23Nov2018Perfetto日本靴スタッフブログ商品紹介
究極のブラシ 革靴ファンなら既にご存知かもしれません。 コロンブス ブートブラックシリーズより新発売のBoot Black フィニッシングブラシが入荷しました。 広島県安芸郡熊野町で伝統的な技法により製造される「熊野筆」… 熊野筆の製造方法と全く同様につくりあげた、靴磨き仕上げ用のブラシです。 毛は山羊の産毛と馬の尾先を混合することで、柔らかさと適度なコシを生み出しています。 一般的なブラシの場合、毛を植えてから切りそろえることで毛先を整えます。しかしこのブラシは、最も繊細な毛の先端の部分を活かす為、毛先を切らずに揃えることで生まれる非常にソフトなタッチに! あまりの柔らかさにスタッフ一同も驚きを隠しきれません。 人...19Nov2018シューケア商品紹介
LOAKE キルトタッセルローファー Brighton(ブライトン) LOAKEブランドの代名詞と言えば、Brighton(ブライトン)! キルトタッセルローファーです! 同型のモデルを映画「さらば青春の光」で主人公が履いていたり、このBrightonをロック歌手のポール・ウェラーが履いていたりと、モッズファッションがお好きな方には垂涎の1足ですね! このBrightonというモデルネームの由来は、モッズとその対極の位置にいたロッカーズとの大乱闘が行われたことでも有名な場所からとられています。 モデルネームから凝っていますね。 バインダーレザーによってアッパーは形成されており、雨や汚れなどにもめっぽう強いのが特徴で、お手入れも楽々です! ローファーの顔ともなるモカ縫いは旧式...18Nov2018イギリス靴商品紹介